スクリューキャップ・・・

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ボジョレーヌーボーの出荷がやっと一段落しました。
「オリジナルラベルにして、解禁日に間に合わせる」っていうのは
ちょっと・・無謀だったかなぁ・・・と(笑

まぁ、その話はさておき、今日はコルクとスクリューキャップについてのお話です。

僕自身は、このような辛い経験をしたのも影響して、スクリューキャップ推奨派です。ボジョレーのような早飲みを前提としたワイン、白やロゼなど熟成をあまり必要としないワインなどはむしろスクリューキャップにすべき・・と思えるくらい。たしかに、ワインの歴史から考えると「安っぽい」というイメージは拭えません。ラムネのビンにビー玉が入ってないと淋しいのと同じで、情緒というか・・趣きというか・・なにかこうざんねんな感じすらしますよね・・。わかります。

彼女とのデート・・気合いを入れたフランスのコース料理・・・ロマンチックな夜になりそうな予感・・・注文したワインをソムリエが抜栓・・・

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これは、たしかに問題ありますね・・・・ソムリエもやりにくいかも・・です。。。

まぁこういう特別な場合を除いては、スクリューキャップはお勧めできます。

まず熟成について、以前はワインを長期保存し熟成させるにはコルク栓は必須と考えられていました。ワインを横に寝かせ、コルクとワインがふれた状態でコルクが僅かな呼吸をする・・と考えられていたからです。。最近になってわかったことですが、むしろスクリューキャップのほうが酸化の影響が少なく、本来の果実香やボディをしっかりキープすることがわかっています。当然、コルクではひからびたり、抜栓できなくなる等のトラブルが起りやすい、ボトルを立てて保管する・・いわゆる垂直保管もスクリューは問題ありません。 なにより、品質の悪いコルクの散発的な酸化や悪臭がワインに移るなどのトラブルを回避できます。。同じ意味で人工コルク(プラスチック製)も素晴らしいのですが、コストが高くつくのと、やはり抜栓にオープナーがいるということで、スクリューが俄然脚光を浴びてるわけです。最近では高級白ワインなどにスクリューキャップが導入されるケースも多々あります。

コルク香もワインのファクターであることは間違いありません。しかし、乱獲で良質なコルクが少なくなっている昨今はポジティブに働くものよりはネガティブに働く要素が多いのです。

それから、スクリュー普及の最大の敵・・「安物に見える」という発想・・・
これも時間が解決するかもしれませんね・・。

最近はスクリューキャップのデザインもかわいいものが増えてきました。

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ソムリエが「パキッパキパキッ!」と開けても、「まぁ・・ロマンチック♡」とご婦人方が感じるようになる日もそうそう遠くはないかもしれませんね。